ちょっと今から仕事やめてくる

メディアワークスのなんとか賞受賞作。

小説を読んでいるっていう感覚が、あんまりなかった。ちょっとした自己啓発を受けた気分でもある。ライトノベルという形を借りた働く若者へのプチアドバイス。そんな印象。逃げ方を説く指南書ではなくて、「逃げてもいいんだよ」というルールを周知させるための啓蒙書のような…。

ブラック企業、過重労働、違法労働、過労死、自殺。テーマ自体はありふれたもので、ストーリーもこれといって真新しいものはなく。「辛かったら逃げればいい」「会社はたった一つじゃない」「会社のために死んでどうする」「いいから逃げろ」

ライトノベルらしい軽い文体で、物語に乗せてこういったメッセージを発信しているところが受けてるんじゃないかなと思う。


冒頭。社会人1年目、まだまだ不安半分期待半分のあのころ。

この会社の役に立ってやろう、利益を上げて、俺を落とした企業を見返してやろう。意気込んで入社し、がむしゃらに努力した。  あの頃はまだ、少しの夢と、希望と、やる気があった。


それが半年もたたないうちにこんな歌を作るようになってしまうのだから、社会というのは恐ろしい。

一週間の歌 作詞作曲 青山 隆
月曜日の朝は、死にたくなる。
火曜日の朝は、何も考えたくない。
水曜日の朝は、一番しんどい。
木曜日の朝は、少し楽になる。
金曜日の朝は、少し嬉しい。
土曜日の朝は、一番幸せ。
日曜日の朝は、少し幸せ。でも、明日を思うと一転、憂鬱。


6月 3/10